カナリアと人間
カナリアと人間は古くからの付き合いがあります。
ヨーロッパでは古くから愛玩鳥として飼われていて、今では世界中で飼われていますし、毒ガスに敏感なので毒ガス検知として用いられたり、実験動物としても用いられています。
日本でのカナリアと人間は童謡の影響で実態以上にひ弱な鳥といったイメージがあり、外の世界で生きられないことの比ゆ表現である「かごの鳥」とはカナリアのことだと思われています。
カナリアがかごの外で生きられないのは環境に適応した結果で、反対に野生のカナリアをかごで飼うとずいぶん気をつけないとすぐに死んでしまいますが、その事実についてはありま触れられることはありません。
また炭鉱ではしばしば発生するメタンや一酸化炭素と言った毒ガスの早期発見のために飼われていました。
カナリアは常にさえずっていますが、異常発生に先駆けてカナリアの鳴き声がやみ危険の察知を目と耳で確認できることが重宝されていました。
最近では犯罪の捜査や戦争でも使われていました。
こうしてカナリアと人間のつながりは愛玩鳥というだけではなく、生活の中になくてはならないものとなっていました。
ただ、それは人間のために少し悲しい使われ方もしていますが、人間の安全を守ってくれる大きな役割を果たしています。
もとはアフリカの島の中で野生として暮らしていたカナリアですが、そのたぐいまれな美声と優雅な姿に人間が魅せられ、繁殖家の手でさまざまな種類のカナリアが生まれてきています。
カナリアと人間とはお互い共存共栄しているもの、ただ決して「かごの中の鳥」ではなくしたたかに人間の力を借りて種を残していっているのではないでしょうか。